在宅介護で疲れすぎないために
福祉用具の“ちょっといい”頼り方
「できるだけ自分で介護したい」「家族だからこそ、ちゃんと支えたい」
そんな思いで在宅介護を続けている方は、とても多いと思います。
でも、毎日の介護は、体にも心にも負担がかかるもの。
「疲れてしまうのは、私の頑張りが足りないから…」なんて、思わないでくださいね。
福祉用具は、そんな“がんばりすぎ”をやさしく支えてくれる存在です。
今回は、在宅介護で疲れすぎないための、福祉用具の上手な頼り方をご紹介します。
🪑1. 「持ち上げる」から「支える」へ
介護でよくある動作のひとつが「移動の介助」。
ベッドから車いす、トイレへの移動など、腰や腕に負担がかかりやすい場面です。
- 手すりやスライディングボードを使えば、持ち上げる動作が減り、負担も軽くなります
- ご本人の「自分でできた」という気持ちも大切にできます
- 介助者の腰痛予防にもつながります
「道具を使う=手抜き」ではなく、「安全に支えるための工夫」と考えてみましょう。
🚽2. トイレや入浴は“安心”がいちばん
トイレやお風呂は、転倒のリスクが高い場所。
「目が離せない」「いつも緊張してしまう」という声もよく聞きます。
- ポータブルトイレやシャワーチェアを使えば、移動の負担が減ります
- 手すりや滑り止めマットで、転倒予防にもつながります
- ご本人が「ひとりでできる」時間が増えることで、介護者の休息にもなります
「見守る時間」が「安心して待てる時間」に変わると、心にも余裕が生まれます。
🛏️3. ベッド周りは“動きやすさ”がカギ
寝返りや起き上がり、立ち上がりなど、ベッド周りの動作は意外と多く、介助の回数も増えがちです。
- 電動ベッドや起き上がり補助具で、ご本人の動きやすさをサポート
- ベッドの高さ調整で、介助者の姿勢もラクに
「動きやすい環境」は、介護される方にも、する方にもやさしい空間になります。
🧩4. “ちょっとした困りごと”にも、福祉用具は応えてくれる
「靴が履きにくい」「食事のときに姿勢が崩れる」「玄関の段差が怖い」
そんな日常の“ちょっと困った”にも、福祉用具は力を貸してくれます。
- 靴べらや段差解消スロープなど、小さな道具が大きな安心につながる
- 食事用のテーブルや姿勢保持クッションで、快適な時間をサポート
- ご本人の「できること」を引き出す道具としても活用できます
「こんなことで相談していいのかな?」と思うことこそ、ぜひご相談ください。
福祉用具は、介護の負担を減らすだけでなく、
ご本人の「自分らしく過ごす力」を引き出すための、大切なパートナーです。
「頼ること」は、決して弱さではありません。
それは、ご本人にも、自分にも、やさしくするための選択です。
どうか、がんばりすぎないでください。
福祉用具が、あなたの介護の時間を、少しでもやさしく、あたたかくしてくれますように。
