杖を選ぶ際の高さ調整の重要性とおすすめの選び方
〜“歩く”を支える、正しい一本を〜
歩行が不安定になってきたとき、杖は心強い味方になります。
でも、「どんな杖を選べばいいの?」「高さはどうやって決めるの?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
実は、杖の高さが合っていないと、かえって身体に負担をかけてしまうこともあるのです。
今回は、杖の高さ調整の重要性と、選び方のポイントについてご紹介します。
杖の高さが合っていないとどうなる?
杖が高すぎると、肩が上がってしまい、首や肩に負担がかかります。
逆に低すぎると、前かがみの姿勢になり、腰や背中に負担がかかります。
また、バランスを崩しやすくなり、転倒のリスクも高まります。
「歩くための道具」が「歩きにくくする原因」になってしまうこともあるのです。
正しい高さの目安とは?
一般的な目安としては、以下の方法がよく使われます:
- 靴を履いた状態で、まっすぐ立つ
- 腕を自然に下ろしたときの手首の位置に、杖のグリップ(握る部分)がくるように調整する
- 杖を持ったときに、肘が軽く曲がる(約15度〜30度)くらいが理想
この高さであれば、無理なく体重を支えられ、自然な姿勢で歩くことができます。
杖の種類と選び方のポイント
杖にはさまざまな種類があります。選ぶ際には、使う方の身体状況や生活環境に合わせることが大切です。
- 一本杖(T字杖)
最も一般的なタイプ。軽くて扱いやすく、屋内外で使えます。
歩行が少し不安定な方におすすめ。 - 四点杖
杖の先が4つに分かれていて、安定性が高いタイプ。
バランスを崩しやすい方や、屋外での使用が多い方に。 - 折りたたみ式杖
持ち運びに便利で、外出時に使いたい方に向いています。
ただし、強度や安定性はやや劣るため、使用頻度が高い方には不向きな場合も。 - 高さ調整可能な杖
使う方の身長や体調に合わせて、細かく高さを調整できるタイプ。
初めて杖を使う方や、体調に変化がある方におすすめです。
「杖を使うようになってから、外出が楽になった」
「高さを調整しただけで、歩きやすくなった」
そんな声を、私たちはたくさん聞いてきました。
杖は、ただの“支え”ではなく、“自信”を取り戻す道具でもあります。
選ぶときには、見た目や価格だけでなく、「使いやすさ」「安全性」「高さの調整」がとても大切です。
杖は、歩行を助ける大切な道具です。
でも、正しく選び、適切な高さに調整しなければ、その効果は十分に発揮されません。
「どんな杖が合うのかな?」と迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、安心して歩ける一本を見つけましょう。
