寒くなる季節、介護のそばにある小さな気づき
朝晩の空気がひんやりしてくると、「そろそろ冬支度をしなきゃ」と感じる方も多いのではないでしょうか。在宅で介護をされているご家族にとって、寒さはただの季節の変化ではなく、体調や安全に関わる大切なテーマです。
「うちの母は寒がりだから…」「お風呂場が冷えるのが心配で…」そんな声をよく耳にします。寒い季節にご自宅で介護をされる方が、少しでも安心して過ごせるように、気をつけたいポイントをまとめました。
🏡 在宅介護で気をつけたい7つのこと(冬編)
- 室温と湿度のちょっとした工夫
- 暖房をつけるだけでなく、脱衣所やトイレの温度差にも気を配って
- 湿度が下がると風邪をひきやすくなるので、加湿器や濡れタオルも活用
- 服装と寝具で「ふんわり」あたたかく
- 厚着よりも、軽くて暖かい素材を重ねるのがポイント
- 足元の冷えには、湯たんぽやフットウォーマーがやさしい味方
- 水分補給は「温かいお茶」でこまめに
- 冬でも脱水のリスクはあります。白湯やほうじ茶など、飲みやすいものをそばに
- 食事で体の中からぽかぽかに
- 生姜や根菜、味噌汁など、体を温める食材を意識して
- 食欲が落ちたときは、見た目や香りで楽しめる工夫を
- 感染症対策は「やさしく、しっかり」
- 手洗い・うがい・マスクはもちろん、換気も忘れずに
- 乾燥しすぎないよう、加湿と空気の入れ替えのバランスを
- 外出時は「転ばない工夫」を
- 滑りにくい靴、手袋、帽子などでしっかり防寒
- 送迎の際は、車内の温度や乗り降りのサポートも忘れずに
- 心もあたたかく過ごすために
- 日照時間が短くなると、気分が沈みがちになることも
- 季節の飾りや、あたたかい会話で心に灯りをともして
寒い季節も、介護の時間がやさしく包まれますように
寒さは、ちょっとした不安や緊張を生みやすい季節。でも、ほんの少しの気づきや工夫で、ご本人もご家族も、心地よく過ごすことができます。
「今日も、あたたかく過ごせたね」そんな一言が、介護の時間をやさしく包んでくれますように。
